大手上場子会社の経理ってどんな感じなんだろう?
こんにちは、経理部経理マンです。
私は3社の大手上場子会社で経理経験があります。
経理に転職をする際には、上場企業、上場子会社、中小企業、IPO準備会社等色々あると思いますが、どこのカテゴリーの会社に入るかによって業務内容や福利厚生や雰囲気等は変わってきます。
私の体験談から大手上場子会社の経理で働く事を検討している方のイメージの参考に繋がったらいいなと思います。
この記事を読んで分かる事!
☑上場子会社とは
☑上場子会社の業務内容
☑上場子会社の給料
☑上場子会社の福利厚生
☑上場子会社の残業時間
☑上場子会社の昇進
☑上場子会社の転勤
☑上場子会社の社風
☑その他上場子会社で体験した情報
☑上場子会社のおすすめ転職サイト
☑まとめ
上場子会社とは
上場子会社とは、会社の発行株式総数の50%超を親会社に持たれている会社になります。
言うならば親会社に実質的に経営に関わる意思決定権を支配されてる状態の会社になります。
上場子会社の業務内容
☑上場基準の会計知識が必要
☑四半期ごとの決算
☑連結パックの提出
☑監査対応
☑業務範囲は広い
通常の一般的な経理業務ではあるものの、上場子会社の特徴としては、親会社が作成する有価証券報告書の数値に子会社の財務諸表の数値も反映される為、親会社と同じ上場基準の会計知識を求められる事になります。
又、親会社と同じ四半期決算も必要です。その為四半期決算ごとに親会社へ連結パックを提出しなければなりません。
連結パックとは、親会社が作成されたフォーマットのExcelファイルやDIVA等の連携会計システムに自社の作成した決算数値を入力していき親会社へ提出するパッケージの事を言います。
親会社の外部報告用の決算数値に子会社の数値も絡んで来る為、子会社の会社も会計士監査等により、作成した財務諸表の数値と根拠資料のチェックをしてもらいます。つまり監査対応もする必要があります。
上場子会社は規模にもよりますが中小規模ですと経理部員が4~5人くらいの会社も多い為、一人当たりの業務範囲が広く早いうちから実務経験を積むことが出来るメリットがあります。
大変に感じる時もありますが、社内全体の流れを把握しやすくなる為仕事を覚えて来ると働きやすさも同時に感じて来ます。
上場子会社の給料
☑親会社の約8割掛け
☑ボーナス約4カ月~5カ月
☑定期昇給平均2%
☑残業代100%支給
親会社の規模等にもよりますが、大手子会社ですと多くは親会社の給料のおおよそ8割掛けくらいが子会社の給料水準と聞いた事があります。中には親会社と同程度の水準の子会社もあるみたいです。
子会社のボーナスは求人内容に4カ月の記載を良くみかけます。
会社によっては、業績が良いとプラスで期末賞与もある会社があります。
経験した3社中2社は期末賞与の支給もありました。
毎年の定期昇給はとびきり多くは無いですが、平均2%くらい基本給が毎年上がります。
経験した3社も平均2%くらいで昇給しておりました。基本給25万なら5000円くらいでしょう。
残業代も親会社の子会社という事もあり100%支給される所が多いです。
経験した3社とも申請したら100%残業代は支払われてました。
上場子会社の福利厚生
☑福利厚生は親会社に準拠して比較的良い
上場子会社の福利厚生は親会社に準拠した内容になっている所が多いです。
その為親会社が福利厚生が良い所だとその子会社も福利厚生が良い傾向があります。
一般的な手当である住宅手当、家族手当等が揃っている所が多いイメージです。
住居の手当が充実していると嬉しいですよね。
又、退職金、確定拠出年金、借上社宅、人間ドック、保養所、福利厚生クラブ、持株会等もある所があって子会社でも福利厚生が充実している所が多いです。
持株会があるところだと毎月の購入金額に10%を会社が
奨励金として上乗せをしてくれる所もあります。
上場子会社の残業時間
☑比較的残業は多くない
会社にもよりますが、残業時間は通常月はそこまで多くは無いと思います。
通常月だと5時間~15時間ほど、四半期決算、年次決算の繫忙期は月20時間~40時間くらいになるイメージです。
3社経験しましたが、一番多くても繫忙期で月45時間くらいまでしか経験した事はありません。
上場子会社の昇進
☑部長職までは目指す事も可能
会社にもよりますが、基本的に部長職までは子会社の社員でもなれます。
経理の場合、実力の部分もありますが基本的に年功序列で職位が上がっていきやすいのできちんと真面目に努力し続ける事で部長職までは頑張れば目指していける環境だと思います。
ただし、会社によっては部長職クラスまで親会社の方が降りて来てしまう所もあるようです。
私は経験した3社とも部長は子会社の社員が就いておりました。
取締役クラスは過半数ほど親会社出身の方が就いております。
管理本部全体の本部長クラスとなると親会社出身の方が就いているイメージです。
上場子会社の転勤
☑規模が大きいと転居を伴う転勤の可能性があります
☑極力転居を伴う転勤の可能性を下げたい場合
会社にもよりますが、全国に支店や営業所があってそこに経理部のような経理担当者いる規模の大きい子会社になると総合職の場合は転居を伴う転勤の可能性があります。
求人を見ていても、そういった所は転勤の有無の箇所に【当面無し】や【将来的に転居を伴う転勤の可能性有り】等と記載があります。
一方で本社以外には経理部が無い会社や、そこまで規模が大きく無い子会社や(例)【県名○○販売株式会社】等と全国に別会社として分かれている場合は転居を伴う転勤の可能性が低くなり心配が少なくなります。
ただし総合職の場合は、事業拡大や組織が大きくなってくると状況が変わって来る為絶対に無いとは言うのは難しいかもしれないです。
転居を伴う転勤の可能性を下げたい方は、上記を参考に探してみると良いと思います。
恐らく従来の組織体制で転居を伴う転勤の可能性が高い会社の場合は面接で質問が来るはずです。
私が経験した1社だけ規模が大きい会社でしたので
転勤について面接で質問をされました。
上場子会社の社風
☑落ち着いている雰囲気
会社にもよりますが、私の経験ですと落ち着いた雰囲気の印象があります。
最近では大きい会社ですと社員旅行等が無くなって来ている会社もあるようですが、規模もそこまで大きく無い子会社ですと社員旅行等の懇親を大事にしている会社もまだまだ多いイメージです。
親会社から降りて来て上席のポジションに就いている方や出向で来ている方もいますが、優秀な方が多くとても勉強になります。
上場子会社のその他体験した情報
☑グループ研修
☑意思決定
☑会社のシステム回り
☑簿記の資格保有状況
グループ研修
大手子会社に入社すると、親会社主催等のグループ研修を受けられる機会があります。
研修は日帰りの場合や内容によっては1箔2日の泊りがけの研修もあります。
親会社の方はもちろん、他のグループ会社の方とも研修の場で交流を持つことが出来きます。
親会社が宿泊可能な研修センター等を持っている場合もあります。
会社の意思決定等
子会社の経営の最終的な意思決定権は親会社が持っている為、給与のベースやボーナス等の経営に大きく関わる部分は子会社が独断では決められず親会社の承諾を得て決定される。
会計システム等
メーカーの子会社等は親会社独自の社内システム等を使っている所が多いと思います。
私は2社メーカーの子会社で経理をしておりましたが、親会社独自の会計システムは正直使いづらかったです。
直感的に操作がしづらく覚えるのが大変でした。長年働いてる方でさえ使いづらいと言ってました。
一方で現在のメーカーでは無い会社は、市販で売られている会計システムを使用している為非常に使いやすいです。
市販で売られている会計システムは使いやすさや利便性を売りにしている為、直感的な操作にも対応していてすぐに操作を覚えて使えるようになります。
会計システムの使いやすさは経理をする上でとても重要になります。
簿記の資格保有状況
私の経験した3社ですが、男性ですと日商簿記2級を保有している人はそこそこいる状況でした。
日商簿記1級を持っている人は1社に1人いるかいないかと言った感じでしたので持っていると飛び抜けた知識保有者になります。
女性は、日商簿記3級は保有していて、日商簿記2級の勉強中ですという方が多いイメージでした。
上場子会社のおすすめ転職サイト
経理での転職で一番良いと思った転職サイトはMS-Japanの管理部門専門の転職サイトでした。
経理財務・人事総務・法務の求人・転職なら|管理部門特化型エージェントNo.1【MS-Japan】聞いた事無くて心配に思うかもしれないですが、管理部門専門の転職サイトの為それもそのはずです。
☑求人内容が豊富
☑エージェントさんも経理に詳しい
☑エージェントさんの対応◎
経理の求人が豊富で内容も良い
管理部門専門の転職サイトな為馴染みが無いと思いますが、有名な転職サイトでは持っていない求人が多く求人の内容や質も良いです。
又エージェントさんも管理部門専門の為経理への知識や理解が豊富です。
エージェントさんの対応が丁寧
3人のエージェントさんにお世話になりましたが、3人共とても丁寧な対応でした。
こちらが求めてない提案をされたり、何度も電話してくる事も一度もありませんでした。
女性の担当者の方で、善意で別の会社の求人の相談にも乗ってくれた事もありました。
経理財務・人事総務・法務の求人・転職なら|管理部門特化型エージェントNo.1【MS-Japan】
転職サイトは複数社登録しておくのが良いと思います。登録は無料な為MS-Japanは登録して損は絶対にありませんのでおすすめです。
まとめ
☑上場子会社は総じてバランスは取れていると思います
☑中小規模は一人の業務範囲が広く早くに実務経験が積めるチャンスがあります
☑比較的ゆったりと落ち着いた環境で業務に取り組めます
上記の内容はあくまで私の3社からの経験した大手上場子会社の傾向になります。
会社によっては子会社でも規模やカルチャーによって変わって来ますので一つの参考程度にしていただけたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。