こんにちは、経理部経理マンです!
近年建設業経理士1級の難易度が高まっています。
特に原価計算の難易度が高まり、残りあと原価計算だけ合格したら資格が取れるという方も多いと思います。
これから建設業経理士1級を目指してみようという方や今まさに勉強中の方に向けて、自身の合格体験談をお伝えして誰かの役に立てたら嬉しいと思います。
★簡単なプロフィール★
経理部経理マンです。
父親の影響もあって新卒で地方銀行に入行しました。
ノルマ必達の顧客本位とは言えない無いお願いセールスにやりがいを感じない毎日でした。
何もスキルが身につかない恐怖を感じ、専門的知識を活かす仕事をしたいと思い経理に転職しました。
経理に転職してからは、働きやすくなり定時退社も多く、経理スキルUPの為日々自己研鑽に励みながら目標を持って毎日仕事が出来ています。
現在は上場子会社の経理部に勤務しております。
★経理職の転職活動による内定実績★
6社内定
- (当時)東証一部上場企業1社(IT)
- (当時)ジャスダック上場企業1社(専門商社)
- 上場子会社4社(エネルギー、自動車、建設2社)
★保有資格★
建設業経理士1級、日商簿記2級、ファイナンシャルプランナー技能士2級
★業務効率化★
ExcelVBAを駆使して年間100時間業務効率化成功
この記事を読んで分かる事!
☑取得理由の重要性
☑3科目の合格の勝因
☑建設業会計概説の重要性
☑単語カードの重要性
取得理由
そもそも建設業経理士1級を取得しようと思った理由ですが、理由は3つあります。
☑箔を付けたかった
☑知識向上
☑資格手当・祝金
箔を付けたかった
社内に建設業経理士2級持ちは沢山いますが、1級持ちは極めて少ない状況でした。
その為自分が取得する事で箔を付けられると思いました。
会計知識向上
日商簿記2級と建設業経理士2級は取得していましたが、実務ではまだまだ分からない事に直面する事日々がありました。
監査対応時に会計知識の浅さを感じていた為、建設業経理士1級の勉強を通じて会計知識を取得して実務で活かしていきたいと思いました。
資格手当と合格祝金
建設業経理士1級は経営事項審査のポイントを公認会計士同様に1点加点される為、会社でも取得者に対して資格手当と合格祝金が設けられていました。
資格手当は月5000円、合格祝金は10万円だったのでモチベーションになりました。
試験概要
試験は年2回 3月と9月にあります。
合格条件には、財務諸表、原価計算、財務分析の3科目に合格する必要があります。
各科目、100点満点で70点以上が合格ラインとされておりますが、問題の難易度によっては点数調整が入り70点未満でも合格している方Twitter上にもいます。特に原価計算の科目になります。
参考:建設業経理検定サイト
近年問題が難しくなっている原価計算で点数調整の傾向があります。
私も原価計算は自己採点で60点台後半でしたが合格出来ました。
難易度
大手予備校のTACさん記載の資格難易度表になります。
★★★★の難易度になります。
名だたる資格の中に位置付けている為、かなり気合いを入れて取り組まないと合格するのは難しい資格になります。
このランキングを見ているだけでやる気が出ますね。
財務諸表の合格体験
☑勉強期間
☑勉強時間
☑使用した教材
☑結果
☑勝因と感想
勉強期間
2021年9月から2022年3月の約半年間勉強をしました。
試験範囲のボリュームが多い為1科目受験にしました。
3科目のテキストを本屋でパラ見をしたところ一番勉強の内容が取っ付きやすいと個人的に思い最初の科目に選びました。
勉強時間
肌感覚になりますが、180時間~200時間ほど勉強したと思います。
使用した教材
①TACスッキリわかるテキストと問題集
テキストは4周読み、問題集は2周やりました。
②ネット上とTACの過去問
過去門第1回~第27回を2周やりました。
今ではもしかしたら過去問を全部ダウンロード出来なくなったりしたと聞きました。
③建設業会計概説書
練習問題は全て一通りやりました。
解けなかった時は概説書の該当箇所を読んでその箇所をTACのテキストには足りていない場合は概説書を見ながらTACのテキストに書き加えていました。
④お手製単語カード
100均のSeriaで70枚入りの太目の単語カードを2つ使って、理論と記述対策をしていました。
TACの問題集、過去問、概説書の問題、気になるキーワードの理論や記述問題を書いて、通勤時間の電車でペラペラめくって暗記しました。
結果
2021年3月に第28回を受験して一度で合格しました。
記述抜きで自己採点で62/80点
記述問題は単語カードのおかげて完璧に2問とも書けました。
勝因や感想
合格出来たのは、概説書の練習問題をやっていた事と単語カードで記述対策をしてしっかり書くこと出来た事だと思いました。
近年概説書の練習問題と似た問題が本試験で出されておりますので建設業会計概説書の購入は少し高くても購入は必須だと思います。合格した後にメルカリに出したらすぐに売れました。
科目合格とはいえ合格出来た時は嬉しかったです。
原価計算の合格体験
☑勉強期間
☑勉強時間
☑使用した教材
☑結果
☑勝因と感想
勉強期間
2022年3月から2022年9月の約半年間勉強をしました。
勉強時間
肌感覚になりますが、180時間~200時間ほど勉強したと思います。
財務分析との2科目受験だった為とても気合いを入れて勉強しました。
使用した教材
①TACスッキリわかるのテキストと問題集
テキストは5周読み、問題集は2周やりました。
②ネット上とTACの過去問
過去問第1回~第28回を2周やりました。
今ではもしかしたら過去問を全部ダウンロード出来なくなったりしたと聞きました。
③建設業会計概説
苦しかったですが2周読みました。
TACのテキストだと情報量が少ない為、概説書から必要な情報を書き加えていました。
練習問題は1周やりました。一部解き漏れ有り。。
④プロ簿記サイト
概説書を呼んでも分からない原価計算基準の箇所の理解を補う為にプロ簿記の無料サイトを参考にしていました。
個人的にともておすすめです。
⑤お手製単語カード
100均Seriaで70枚入りの太目の単語カードを2つ使って、理論と記述対策をしていました。
TACの問題集、過去問、概説書の問題、気になるキーワードの理論や記述問題を書いて、通勤時間の電車でペラペラめくって暗記していました。
結果
2021年9月に第29回を受験して一度で合格しました。
記述抜きで自己採点で48/80点
記述問題は単語カードのおかげて完璧に2問とも書けてました。
自己採点で70点未満でしたが、点数調整が入り幸い合格出来ました。
勝因や感想
3科目の中で一番難しかったです。
概説書を読み込み、練習問題をやり、単語カードで記述対策をしっかり出来た事と試験中に取る問題と捨てる問題を決めて最後まで諦めなかった事が合格に繋がりました。
試験本番で概説書の練習問題と似た問題がやはり出ましたが、、見落としていたのか唯一そこだけ練習問題をやっていなかった事を悔やみました。
そこも一度練習していたら記述抜きで60/80点は取れておりましたので安心して合格を待つ事が出来ました。
近年概説書の練習問題と似た問題が本試験で出されておりますので建設業会計の概説書の購入は少し高くても購入は必須だと思います。合格した後にメルカリに出したらすぐに売れました。
合格出来た時は心の底から嬉しかったです。
財務分析の合格体験
☑勉強期間
☑勉強時間
☑使用した教材
☑結果
☑勝因と感想
勉強期間
2022年3月から2022年9月の約半年間勉強をしました。
勉強時間
肌感覚になりますが、100時間~120時間ほど勉強したと思います。
原価計算との2科目受験だった為とても気合いを入れて勉強しました。
使用した教材
①TACスッキリわかるテキストと問題集
テキストは3周読み、問題集は2周やりました。
②ネット上とTACの過去問
過去問第1回~28回を2周やりました。
今ではもしかしたら過去問を全部ダウンロード出来なくなったりしたと聞きました。
③建設業経理士検定サイトの財務分析主要比率表
建設業経理士検定のサイトの財務分析主要比率表をダウンロードして、お手製の単語カードに全て書きました。
④お手製の単語カード
100均Seriaで70枚入りの太目の単語カードを2つ使って、公式暗記用に1つと理論と記述対策用に1つ使用してTACの問題集、過去問、気になるキーワードの理論、記述問題を書いて、通勤時間の電車でペラペラめくって暗記していました。
試験で必要な公式は全て単語カードで暗記しました。
結果
2021年9月に第29回を受験して一度で合格しました。
記述抜きで自己採点で78/80点
記述問題は単語カードのおかげて完璧に2問とも書けました。
勝因や感想
3科目の中で一番得点が取りやすいと思いました。
公式を暗記出来ていれば問題を解いていて楽しさもありました。
単語カードで公式と記述をしっかり書くこと出来た事が合格に繋がりました。
唯一概説書を購入しませんでしたが、無くても良いと思いました。
財務分析は過去問と似ている問題が多く、また公式を覚えて使い方を理解出来たら3科目で一番受かりやすい科目だと思います。
まとめ
財務諸表と原価計算は概説書は必須です
以前までの試験傾向でしたら過去問をやっていたら受かりやすい試験でしたが、近年は概説書からの問題が出たり、出題内容が難しくなっている為、合格したい強い気持ちがありましたら概説書はちょっと高いですが必ず購入した方が良いと思います。
そして合格出来たら売るのも参考書として残すのも良いと思います。
単語カードは記述と理論対策に必ず作るのをおすすめします
近年の本試験の問題は記述で得点を取らないと合格が難しくなって来ています。
単語カードは隙間時間に勉強がしやすいですし、これだけやったからと本試験で記述問題に臆する事無く自信が持てます。実際に3科目とも記述問題は全て自信を持って回答する事が出来ました。
絶対に合格したい気持ちがある方は大変ですがここまでやらないと受かりにくい試験だと思います。
冒頭に記載しました取得理由が重要です
合格するまでに1年間で500時間くらい勉強しました。
長期に渡る為しんどいと思う時も何度もありました。その時に取得理由が踏ん張りになります。
絶対に合格したい理由があれば辛くても継続していけます。
おまけ(合格後)
3科目合格した後ですが、1級に合格した事により会計知識の判断に以前よりも自信が持てるようになった事、合格を成し遂げた事の満足感がとてもありました。
経理部内や営業の方からも1級合格したんだってと何人かの方に声をかけてもらえました。
1級を取得出来た事を経理部長に評価していただけて、翌年昇格をさせてもらえました。
合格祝金と資格手当ももちろんいただきました。
私の体験談がこれから建設業経理士1級を目指す方や、今挑戦中の方のモチベーションUPに役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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